睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)は、眠っている間に繰り返し呼吸が止まる病気です。睡眠中の酸素不足により、脳や身体に様々な悪影響を及ぼします。朝、頭痛がする、目覚めが悪い、熟睡感がない、日中、強い眠気、倦怠感がある、集中ができないなど、様々な症状を引き起こします。また、高血圧、糖尿病、心筋梗塞等の合併症のリスクを増大させると考えられています。
当院では、自宅で一晩、指にセンサーをつけ、いびきや、無呼吸の状態を簡単に測定する簡易検査をおこなっております。(当院の検査装置の特徴は、鼻の下につけるセンサーが必要なく、寝ている間に鼻の下のセンサーを無意識に取ってしまって検査がうまくいかなかったということがありません。)
検査の結果による治療方針は、主に、無呼吸低呼吸の回数を表すAHI(無呼吸低呼吸指数)によって、判断します。(正常値5以下)
AHIが40以上の時は、保険診療でCPAP(持続的陽圧呼吸療法)の治療が適応になります。
CPAPとは、寝ている間、鼻から空気を持続的に送り込み、狭くなった気道を広げ、スムースに呼吸ができるようにする治療法です。それと共に、いびきや無呼吸が改善され、昼間の眠気などの症状も、多くの場合、劇的に改善します。
重症の睡眠時無呼吸症候群の患者様は、軽症の患者様に比べて、治療をしないと、死亡率が高いことも分かっています。上記の症状があり、家族から、いびきや睡眠中の無呼吸を指摘された方は、ぜひ一度、睡眠時無呼吸症候群を疑って検査を受けることをお勧めします。(検査をご希望の方は、お電話でご予約して来院していただければ、来院日に検査装置を持って帰っていただき検査することが可能です。)
(未治療)
(CPAP治療)
※図はフィリップ提供